公立千歳科学技術大学の学生が、千歳市・恵庭市を対象エリアとして、フィールドワークなどを実施しながら、両市が抱える課題に対する企画・提案に取り組みました。
フィールドワーク
- 【千歳市】高齢者への情報発信
情報発信の方法が多岐に渡っている現在、高齢者世代はデジタル格差により情報を得る媒体に差が生じていることから、この格差解消に向けどのような方法が考えられるのか、2つの学生グループが調査しました。
学生たちは、実態を探るため、市が実施する高齢者が対象のデジタル化に関するイベントに参加してヒアリング調査の実施や、申込みの受付から当日の運営まで学生が行うスマホ教室を開催するなど、両グループともに様々な取組を実施しました。

- 【恵庭市】デジタルデバイスが子どもに与える影響
学生たちは、子どもが様々な場面でインターネットやデジタルデバイスに触れられる昨今の現状から、それが子どもにどのような影響を与えるのかを調査しました。
恵庭市に住む子どもに聞き取り調査を行うため、子ども食堂や学習支援などを実施しているNPO法人を訪問しました。聞き取り調査を実施するにあたり、信頼関係の構築や現状の把握もかねて、まず積極的に訪問を重ね、交流しました。その後、スマホ使用の有無や便利だと感じていること、気をつけていることについて子どもたちにインタビューを実施しました。

- 【恵庭市】DS.INSIGHTによるデータを活用した地域分析について
学生たちは、客観的な評価から恵庭市の地域活性化を図るため、DS.INSIGHT(検索データを用いたデスクリサーチツール)を活用し、「ふるさと納税」を分析テーマとして、調査しました。 恵庭市の新たな返礼品を企画するため、市に関する共起キーワードを調査し、市の特産品とその認知度の分析や、受入額を増加させる方策を提案するため、「ふるさと納税」に関する共起キーワードを調査し、受入額上位の市町村の傾向を分析するなど、様々な課題に取り組みました。

- 【恵庭市】デジタルを活用したオフィス改革について
現在、恵庭市役所内では、PCを活用したペーパーレス会議が可能となっている一方で、多くの会議では紙資料を使用しており、執務フロアの狭隘化が課題となっていることから、働きやすい職場環境づくりについて、調査しました。 現状を知るため、学生たちは恵庭市役所を訪問し、課題を整理しました。その後、恵庭市職員の協力を得て、一部の職員を対象に一定期間の間、会議室を借りてフリーアドレスの導入実験を実施しました。

- 【恵庭市】恵庭市公式LINEの活用について
学生の感性や視点から、恵庭市公式LINEの更なる活用方法について調査しました。
主なターゲット層である若者を対象として調査を行うため、同市内の大学を訪問しました。そこで発見した課題をもとに、市役所の窓口混雑緩和のためのLINEbotを開発し、実証実験を行いました。

報告会
活動にご協力いただいた千歳市と恵庭市の職員に向けて行われた報告会では、グループごとにこれまでの活動を踏まえた課題解決の提案を行いました。
フィールドワークで実施した様々な調査や実験から、スマホ教室の改善案や返礼品の提案など、柔軟な発想を活かした様々な企画が提案されました。学生たちからも、実証実験をしたことで、当初想定していた結果とは異なる意見も挙がった、貴重な体験だったという声がありました。
参加した市役所の職員からは、「一般論に終止することなく地域や自治体の抱えている課題にコミットしていただいた」「精度の高い、若者ならではのアイデアで仕上げていただいた」との意見をいただきました。 (令和7年1月)

