札幌もいわ山ロープウエイ/若狭萌さん
●札幌市中央区伏見5丁目3番7号
●営業時間 【夏期】10:30~22:00(上り最終21:30)【冬期】11:00~22:00(上り最終21:30)
●定休日 なし
※令和3年6月取材
山頂から眺める都会の景色。
日本が誇る美しい夜景が札幌にある。
「夜景サミット2018」では「日本新三大夜景」にも認定され、また山頂展望台は「恋人の聖地」としても認定されている藻岩(もいわ)山。山頂に向かうロープウエイの途中ではフクロウが止まる木もあり、「運よくフクロウに出会えると、いいことがあるかもしれません」と教えてくれる若狭さん(以下、敬称略)に、ほかにもいろいろな幸せなことと出会えそうな札幌もいわ山ロープウエイの魅力をお聞きしました。
札幌もいわ山ロープウェイキャビンメイト高橋花奈さん
マジックアワーの空が最高に美しい!
———札幌もいわ山ロープウエイの施設の概要と魅力を教えてください。
若狭 「札幌もいわ山ロープウエイ」は標高531mの藻岩山にある施設で、昭和33年に運転を開始しました。山麓駅、中腹駅、山頂駅の3つの施設からなっており、山麓駅はチケット窓口とロープウエイ乗り場、中腹駅はミニケーブルカー乗り場とお土産ショップ、山頂駅には展望台とカジュアルレストランがあります。夏期限定ですが、「観光自動車道」(有料)もあり、直接車で中腹まで上っていただくこともできます。
春の新緑や夏の登山、秋の紅葉、冬のスキーと、一年を通してどの季節にお越しいただいても楽しんでいただけます。四季それぞれに美しい景色を望めるのですが、時間帯でいうなら、私個人的にはマジックアワーという、夕暮れから夜景になるまでの景色がいちばん好きですね。オレンジ色から紫がかった空へと変わっていく様子がとても幻想的で最高にきれいです。天気の状態にも左右されますから、そんな美しい空を見られたら、ラッキーですね。
済んだ空気の中で出会う夜景は感動。
———「日本新三大夜景」は、2015年に引き続き続き再認定されていますね。
若狭 世界三大夜景や日本三大夜景などがありますが、2015年に新たな日本ブランドとして、「日本新三大夜景」というブランドが生まれました。この時、札幌市は長崎市、神戸市とともに「日本新三大夜景」に選ばれ、2018年にも再認定されました。日本の夜景観賞士という有資格者の方々によって選ばれるのですが、その認定の理由は、「藻岩山をはじめ大倉山、札幌テレビ等、旭山公園など眺望施設が豊富である」ということ。認定されたことによって、さらに多くの観光客の方に来ていただくようになりました。
北海道は気温が低くて空気が澄んでいるので、街の灯りがよりきれいにクリアに見えるのだと思います。展望台から大通やすすきのなどの方角を望むと、その光の量に圧倒されます。まるで宝石が散りばめられているようです。「光の絨毯」や「煌めく宝石箱」と評されるこの夜景、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。
ここでプロポーズをして成功しました!
———展望台にある「幸せの鐘」についてお聞かせください。
若狭 当施設は2012年に「恋人の聖地」に認定され、山頂展望台の屋上には「幸せの鐘」が設置されています。カップルで鐘を鳴らして、周りの手摺りにふたりの名前を記した「愛の南京錠」を取り付けていただくと、絶対に別れない、という伝説があります。お客様の中には、「ここでプロポーズをして成功しました!」というお声を聞かせてくださる方もいらっしゃいます。今後、人生の一大イベントをお考えの方は、ぜひ当施設へ!
ロープウエイで山頂に向かう途中で、車中から見えるところに、「フクロウの止まる木」があります。フクロウも気まぐれにしか姿を見せませんので、会えた方は幸運なことが訪れるかもしれません。
札幌の近郊には豊かな自然にあふれていますが、この都会の中でも、このように身近に自然や美しい夜景を楽しんでいただける場所があります。札幌に暮らしながら、一日の終わりに夜景を眺めに来るというのも札幌ならではの贅沢な暮らし方ではないでしょうか。