「飲食業界に15年ほど身を置き、施設の立ち上げや運営に携わってきましたが、独立を決意した時着目したのが、私の母が実家の埼玉県で10年近く造っているべーグルでした」と話すのは(株)三巴代表取締役・トモヱベーグル代表を務める角井良太さん。「母のべーグルは道産小麦や天然酵母、オーガニックな原材料を使ったとてもいい商品で、私もそれで行こうと決めました」
2017(平成29)年春、JR恵み野駅そばに店舗をオープン。今年2月には恵庭市内のオフィス街にベーグルのサンドイッチを扱う2店目をオープンするなど、事業は順調に推移。「常温での地域に根差した販売と、冷凍でのネットや首都圏のスーパーなどでの販売、2つの流れで展開できれば」と角井さんは意欲をみせます。 安全・安心な原材料にこだわり、伝統的な製法にのっとって造られるトモヱベーグル。天然酵母を二晩かけて目覚めさせ、生地の状態でもう一晩、4日目に発酵・成型した段階で砂糖入りのお湯で20~30秒茹でてからオーブンへ。「焼く前に茹でることで中に水分が閉じ込められ、焼くと皮はしっかり、中はもっちりのベーグル独特の食感が生まれます」。材料の配合、レーズンの生地への練り込み方など研究に余念のない角井さん。オーガニックな粉を使った〈プレーン〉で落選に終わった昨年を踏まえ、今年は通常の粉使用の〈レーズン&くるみ〉で見事選定の栄誉に浴しました。
材料に玉子もバターも使わないベーグルはローファット。アレルギー対策に求めるお客様も多いそう。さらにトモヱベーグルの粉には食物繊維が多い全粒粉もあり、今回選定された〈レーズン&くるみ〉には特に食物繊維がたっぷり。ビタミンやミネラルも豊富です。
「欧米化している日本人の朝食の選択肢に、おいしくて、ヘルシーで、安全・安心なベーグルをぜひ加えてください。冷凍の場合も、個包装のまま常温で自然解凍(1~2時間)→レンジ500w15秒→焦げない程度にトーストの手順で、出来たてのおいしさを味わえます」
2020年度認定