昨年、北海道タマネギドレッシングが選定された(株)北海道バイオインダストリー。選定商品は辛味の強い北海道産もみじ系タマネギを、特許技術「BRC製法(「特許第3725079号」)で加工することで、タマネギが持つアミノ酸や酵素を反応させ、記憶を司る脳海馬の酸化を抑える抗酸化成分DPTSを生成するとともに、旨味成分を熟成させています。機能性が高く、かつ味のよい“コンディショニング調味料”として高い評価を得ました。
今年選定の商品は、パッケージにも高級感があった昨年の選定商品の普及タイプ。「たくさんの人の手に取ってもらうことも企業価値と考え、量販価格で発売したのが今回の商品です。商品名にも新たに‶深み”という言葉を加え、他のタマネギドレッシングとの差別化を図りました」と同社代表取締役の村上季隆さん。
「当初現場からは『できないよ』という声も上がりましたが、生産工程を厳しく見直すことで、質を落とすことなく消費者が買いやすい価格に下げることができました」。量目も若干落とし、日常使いを意識したパッケージに。
また、単品ではバイヤーの選択範囲が狭まり商機を得にくいことや、棚での存在感が弱いことから、羽幌甘エビ香味、とうもろこし香味の2種を加えてシリーズ化。「どちらも北海道を代表する産品です。羽幌甘エビは頭や殻といった未利用資源を使うのですが、水揚げ・加工後すぐに現地でローストしてもらうことで臭みを抑え、鮮やかな赤色を出しています」。コーンポタージュをイメージしたとうもろこし香味も粒感を出すために独自の規格で刻み使用するなど、商品の魅力アップのためにさまざまな工夫が凝らされています。
「おかげさまで道内では主要な量販店の店舗様など300店舗に置いていただき、順調に推移しています。将来は全国量販店の20%に当たる4,000店を制覇することが目標です」。新たなステージに入ったタマネギドレッシングの今後に期待したいですね。
2017年度認定