ジンギスカンの本場といわれる北海道でも、羊肉のほとんどが輸入肉であることを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
「日本で流通している羊肉の99%以上が輸入肉というのが現状です。その中で、本品はせたな町にある契約牧場で一貫生産した正真正銘の北海道産ラム肉だけを使用しています」と選定商品について話すのは(有)肉の山本通販事業部部長の菊地勝也さん。同社では千歳ラム工房という名称で道産ラム肉のネット販売を行っています。「輸入のお肉と比べると独特の臭みやクセが少ないと、普段羊肉はちょっと苦手という方にもご好評をいただいております、ただし、焼き過ぎると硬くなってしまいますのでご注意ください」と菊地さん。同社では肉に脂がのるよう屠畜2か月前から牧草だけでなく穀物飼料も与えるよう契約牧場に依頼するなど、肉質の向上に努めています。そして、もう一つのこだわりは肉の手切り。「羊は個体が小さく、その分肉も小ぶりなのでスライサーを使用すると肉のおいしさを損なってしまうことがあります。肉目を見ながら一枚一枚丁寧に包丁で手切りすることで、ラム肉本来のおいしさを味わっていただけます」。
さらに、今回の商品にはたれもセットしました。「当社オリジナルの醤油ベースのたれは道民にはちょっと甘めかもしれませんが、本州の方たちからは好評です。当社では北海道スタンダートのすっぱいたれよりも、甘めのたれのほうがよりラム肉のおいしさが引き立つと考えています」。近年、道産ラム肉は品薄の状態が続いているそう。「価格は輸入肉の3倍です。以前は『北海道産を食べたい』と当社サイトに辿りついても、価格を見て『高いね』と言われることが多かったのですが、ここ2~3年本州の一般家庭を中心に『高くても北海道産を食べたい』という方が増えているようです。今回の北のハイグレード食品選定を機に全国に『北海道産』をアピールしていきたいと考えています」。
2017年度認定