すすきので創業43年の歴史を誇る豊寿司。経営者の豊岡昭さん、孝史さん父子は老舗の味を家庭で気軽に味わえる加工品を提供しています。「数の子は糸がつおをかけて提供するのが定番ですが、豊寿司では数の子に海苔を巻いて食べるやり方が大人気で、今回の商品化に至りました」と話すのは跡取り息子の孝史さん。
「世に出回っている数の子は、塩固めしてから漂白剤を使って薄皮を除去しているので、えぐ味が残ります。当店では厚田産の5、6年物のみを使い、無漂白で皮を剥いているので、雑味がなく、数の子本来の旨味が味わえます」とお父さんの昭さん。海水程度の濃度の塩水に浸けながら一本一本手で皮を剥く“プロの技”があるそう。
豊寿司ではお客様の要望に応えて数の子と作り方を提供していましたが、店の味を再現するのは難しいのが現状。家庭でも簡単に寿司店の味を楽しめるよう濃縮タレと店使用の有明海苔をセットしたのもポイントです。お父さんの技と、息子さんの情報力のタッグから次はどんな名品が生まれるか、期待が高まっています。
2021年度認定