株式会社ドコモCS北海道
総務部 ダイバーシティ推進室 室長 長井かおり氏
総務部 ダイバーシティ推進室 課長 目良宴氏
●札幌市中央区北1条西14丁目6番地
●設立 2014年7月1日
URL:https://www.docomo-cs-hokkaido.co.jp/※令和6年2月取材
子育てサポートをはじめ、
社員の人生に寄り添う企業として。
新しいコミュニケーション文化の創造に向けて各種事業に取り組む株式会社ドコモCS北海道。企業理念にも掲げられている、お客様に向けての「心のこもった」「安心・信頼」というワードは、社員に向けても大切に考えられています。2022年には子育てサポート企業として「プラチナくるみん認定」も取得。出産というライフイベントが伴う女性を積極的に支援する取り組みや、男性による育児の促進に関する取り組みが評価されました。「仕事や会社を選ぶうえでは、自分自身がどんな生き方をしたいのかをよく考える事も重要だと思います」と語るダイバーシティ推進室長の長井かおり氏。入社後の出産、育児、そして復職後のキャリア形成。大切な場面にしっかり寄り添う子育てサポートをはじめとした取り組みは、安心はもちろん、一人ひとりの人生への希望にもつながっているようです。
より高い水準の取り組みによる「プラチナくるみん認定」
———現在認定を受けている「プラチナくるみん認定」について、応募・申請までの経緯についてお聞かせください。
長井 くるみん認定は、子育てサポート企業として厚生労働省が企業に対して行う認定で、そのうち、より高い水準の取り組みを行った企業が一定の要件を満たした場合、優良な子育てサポート企業として特例認定「プラチナくるみん認定」を受けることができます。
当社は2017年度にくるみん認定を取得し、その後も行動計画の数値目標が達成できていることを確認し、2022年度にプラチナくるみんを申請しました。法改正や時代の変化に合わせて社内制度もさらに整備され、出産・育児の為の休暇取得や、リモートワークの推進など、育児と仕事の両立がしやすい環境になってきたことも後押しになったと思います。
認定資格要件を満たしていることが重要ですが、そういった会社であることを広く社内外に知ってもらうことも重要と考え、申請し認定となりました。
認定後、部署により制度の適用可否が異なりますが、スーパーフレックス制や育児のための時間短縮勤務、リモートワークなど、働く時間や働く場所を社員一人ひとりが柔軟に選択でき、効率的な時間の使い方ができたり、子育てに伴う突発的な事象にも対応しやすい仕組みが充実しています。
ドコモCS北海道 ダイバーシティ推進室メンバー(向かって左から 角谷、目良、長井)
子育てサポートを受けて得られるものは大きい
———実際に子育てサポートを受けていらっしゃる社員の方々はどのような感想をお持ちでしょうか。
目良 子育てサポートのユーザーは、もちろん女性だけではなく、男女共です。女性社員からはこういう感想がありました。「出産休暇後、子どもが3歳になるまで育児休職しその後復職。妊娠中の体調が悪い時にはフレックスなどの制度を活用し、産休直前まで仕事をする事ができました。復職後は勤務時間短縮で勤務していますが、子どもの突発的な体調不良などで急遽仕事を休まなくてはならない時もあり、サポートしてくれる職場の皆さんにはいつも感謝しています」。
また、こちらは男性社員からの感想として、「妻の里帰りにあわせ出産前は妻の実家でテレワーク勤務し、出産後は育児休暇を取得。不在中に業務に支障が出ないよう、自身の業務の可視化と引継ぎをしっかり行ったので、上長からは『不在時に職場が困るような事はなかったよ。貴重な経験ができて良かったね』と言われ安心し、また妻からは『育児の大変さを夫婦でわかりあえて良かった』と言われ、ある意味戦友のような関係になりました。家族と親密に接する事ができた分、復職後は仕事でも周囲に貢献しようという気持ちになりました」。
子育てサポートを受けた社員は職場復帰後、「今後は先輩ママとして自分も誰かのサポートができるようになりたい」「限られた時間でやり遂げなければならないという時間意識が強くなった」とも語り、休職中に子育てだけではなくいろいろなことを学び、その後の仕事に活かそうという意欲につながっているようです。
「働きやすさ」と「働きがい」が両立できるのが理想
———これから結婚・出産の時期を迎えるであろう若年層への株式会社ドコモCS北海道として伝えたいこと、御社が考えるこれからの展望についてのお聞かせください。
目良 結婚・出産はするもしないも個人が自由に選択するものだと思いますが、育児と仕事の両立には、自治体や職場の制度、周囲の環境に左右される事が多少なりともあると思います。特に出産は年齢などにも影響されるので、若いうちから知識をつけておき、選択肢を増やす事が大切だと思います。
仕事に対する価値観は一人ひとり異なるものだと思いますが、「働きやすさ」と「働きがい」の両方が必要なのではないかと思います。誰もが自分らしく活躍できる世の中になるには、自社だけの利益や成長ではなく、企業を超えた取り組みや連携による地域全体で支えあう仕組みづくり、そしてそこで働く人々の活力が必要になってくると思います。
ドコモのブランドスローガンは「あなたと世界を変えていく」です。私たち社員の行動がお客様と社会の未来のためになるように、これからも社会やライフスタイルを変えていきたいと考えています。