株式会社ロイズコンフェクト/菊地加悦子さん
●札幌市北区あいの里4条9丁目1-1
●設立1983年7月
※令和3年7月取材
JRの新駅 「ロイズタウン」誕生。
ますます面白くなるロイズと当別町。
1983年に創業し、第1号商品として板チョコレートを発売。そこから始まったロイズコンフェクトの物語。1999年には当別町太美地区へ工場を移転し、ここでロイズ商品のほぼ全てを生産するようになりました。そして2022年にはJR札沼線に新駅「ロイズタウン」が開業する予定です。一枚のチョコレートから始まり、いまや日本中、世界中にもファンを持つロイズは、この北海道石狩地方を発信地としてまるで素晴らしいサクセスストーリーを見せてくれているようです。今回、新駅開業にあたり、ロイズの菊地加悦子(以下、敬称略)さんにお話を伺いました。
ふと美はまさにチョコレートづくりの理想郷。
———ロイズは1999年、創業地である札幌市東苗穂から、当別町太美へと移転し、「ロイズふと美工場」を開設されました。その背景と概要をお聞かせください。
菊地 冷涼な気候と豊かな自然に恵まれたロイズふと美工場は、まさにチョコレートづくりの理想郷ともいえる環境にあります。札幌から車でわずか40分ほどという近さでありながら、周りには畑や田園風景が広がり、冬には美しい雪原が広がります。ロイズのストーリーはこんな北海道らしい風景の中で生まれています。
ロイズのチョコレートはこのふと美工場で生産しています。工場内には、商品開発から製造、配送センターまで備えており、ロイズの生産拠点として衛生・品質管理を徹底して日々製造し、全国のお客様へこの地から発送しています。また工場内には、ロイズふと美工場直売店も併設しています。
新駅はロイズのイメージカラーに合わせたデザインで。
———JR札沼線に2022年、新駅「ロイズタウン」駅が開業されることについて、その概要と思いをお聞かせください。
菊地 ふと美工場はさらなる増設工事を始めており、これにより誕生する新工場では見学施設も設けるため、札幌や江別などの近郊からもさらにたくさんのお客様にお越しいただけるようになると思っています。そんな中で、当別町とロイズは包括連携協定を結び、協働でまちづくりをしていくことを決め、JRでもたくさんのお客様に来ていただきたいという願いを叶えることができました。2022年には新工場のほか、ロイズのイメージカラーに合わせたデザインの新駅が誕生します。私も今からとても楽しみにしています。
新駅はふと美工場の南側約200mの距離で、駅前広場も整備されていく予定です。新駅ができることによって、ロイズに来ていただきやすくなるとともに、「北欧の風 道の駅とうべつ」も近くなりますので、「当別のマチをいろいろ楽しみたい」という方にたくさん来ていただければと願っています。
工場見学施設も併設の新工場もお楽しみに!
———いま、増設工事中のふと美新工場は、新駅開業で新しい風の吹く当別の地で、どのような存在になっていくのでしょうか。
菊地 現在のロイズふと美工場は、近くにお住いの方々にご愛顧いただいているのはもちろん、ドライブで当別町までいらした方がチョコレートをご購入のために寄ってくださったり、夏には「ソフトクリームがおいしくて食べたいから」と来てくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。今度の新工場では見学施設も併設となり、チョコレートの製造過程の一部もご覧いただけますので、よりロイズのチョコレートに親しみを持っていただけるのではないかと思っています。
JR新駅の開業、見学施設も併設されるロイズの新工場の稼働、そしてこのような変化を変わりなく見守り続けてくれる雄大で美しい当別町の自然、これらが一つになって、このマチはこれからますます楽しみになっていくと思います。